秋の夜長にインターネットの昔を思う

僕はネットに触れたのはちょうどテキストサイトが流行り始めた時期で、それこそ『侍魂』さんとか友人に先駆けて読んで自慢していました。当時3,000円だったお小遣いは全部ダイヤルアップ回線の延長10時間に費やしてました。（1ヶ月で30時間とかそういう制限があったのです）

決まり事も何も知らない若造だった僕は、それはもう恥ずかしいことばっかりしてました。思い出すのはI've好きが集まる掲示板でどうでもいいこと書いてレスもらって、舞い上がって…あぁ、なんだかとても恥ずかしいレスをしたのです。なんて書いたかは忘れましたが、嬉しすぎて晩飯を作るかーちゃんに「レスもらったんだ！」という報告をしたのは覚えてます。

ADSLが出た時はもうそりゃ感涙もので、一日ネットに繋いでもお金がかからないなんて、エロ画像も見放題や！　なーんて、実際は何故か兄者からオススメされたogrish.comでグロい事故画像見たり、flashなり絵描きサイトさんのブロック崩しに興じてました。懐かしいですね、ソースを見て裏サイトを発見したり、妙に凝ったパスワードのヒントとかあったり。思い出のサイトも今見ると消えてたりするので本当悲しい。

そして時代は進み光になってスマホが普及して、むしろネットが無い状態が考えられない時代になりましたね。信じられない。昔は無修正エロ画像なんてお宝みたいなもんだったのに、今じゃTwitterとかでも出てきますからね。リテラシー低すぎ。なんかの漫画（確かアゴなしゲン）で言ってましたが、エロにたどり着くのが容易になりすぎて風情が無いと言うか、そこに至るまでの努力だったり我慢だったり、そういうのを現代っ子は体験できないからエロに対する尊敬がないというか。生産者に感謝してご飯を食べるように、オナニーも製作者に感謝しながら抜くべきだと思うんですよね。

そんな昔のことを思い出して、そういやよく読んでたサイトってどうなってるのかな、と思ったらバリバリ現役でした。むしろwebライターとして仕事してんの。やっぱり面白い人は世間が放っておきませんね！　個人的には『Numeri』さんや『BLACK徒然草』さん、『バーチャルネットアイドル　ちゆ12歳』さん辺りが世代でした。

あの当時は良かったなー、今みたいにSNSがどうこうとか、個人で名前を出してどうこうなんて考えられなかったなぁ、なんてしみじみ思ってたらこういうの『インターネット老人会』とか言うんですね。

nlab.itmedia.co.jp

老人会と名乗れるほど知識はないですが、ネットの変遷と共に生きてきた世代として、この記事を読んでると感慨深いものがありますね。ブログも確かに今でも個人的な、日記のようなものもいっぱいありますが、なんだかちょっとそれらしいことを検索すると「～な件」「～な3つのTips」とか、そういうタイトルがずらりと並び、そして等しく右カラムでシンプルなデザインで、目次と見出しがもれなく付いてくるのがいっぱいありますね。成熟した文化がたどり着いた完成形なんでしょうが、なんだかなぁ。

といいつつ自分も同じようなブログにまた手を出しているので何も言えないんですが…他所とは違うというのは難しいもんですね。

思い出しついでに。元のサービスが終了したので昔手打ちで作ってたHPは見れませんが、インターネットアーカイブ見たらありました。こんな小さいサイトまで保管してるとは恐るべし。いやしかし恥ずかしい…けど2005年ってもう13年も前なんですね。『ゆのはな』超懐かしい。